前回の記事に引き続き、「シェアエンジニアリングってどんな組織?」という質問に答える記事の第2弾です。

前回同様、運営者の一人である須藤翔平のブログ「ゆめものがたり」より引用しています。

 

 

以下引用


 

 

 

前回の記事で、仲間と一緒に立ち上げた「シェアエンジニアリング」についての簡単な概要(一部)を解説しました。

今回の記事では、我々シェアエンジニアリングという事業においてのシェアオフィスの存在意義についてお話ししていきます。

 

 

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シェアエンジニアリングは「仲間」の力を使ってそれぞれの事業の利益を最大化しようという組織であり、それぞれの得意なことを活かしあって、ストレスなく心から楽しく働くことのできる環境を作ろうじゃないか、ということを目指しています。

 

そしてこれは、少なくとも自分の得意なことこそが社会にとって本当に価値のあることだという考えに基づいています。

 

人それぞれ個性や性格の違いがあり、それによって得意なことや苦手なことはどうしても表れてくるものです。

商売をしようと思うと必ず人に喜んでもらえることをしなければならず、相手に喜んでもらえて相手が「ありがとう」と感謝の気持ちを抱くからこそ、その対価としてお金を得ることができるのです。

「お金を稼ぐ」という言葉だけを捉えると一見自分の利益だけしか考えていなくて卑しいように聞こえるかもしれませんが、少なくとも社会的に見て真っ当な手段で稼いだお金の裏には、必ず誰かの「ありがとう」という気持ちがあるのですね。

 

そうして商売人はお金を稼ぐわけですが、必ずしも自分の得意なことだけをやってスムーズに事業を運営できるということはありません。

ましてや事業を始めたばかりのような個人事業主やフリーランスならばなおさら、こなさなければならない仕事量のうち自分が最大のモチベーションを保って最大のパフォーマンスを発揮できるのは、やはり自分が情熱を持って得意としていることではないでしょうか。

 

自分が苦手なことはどうしてもモチベーションが下がりますし、作業の効率も悪くなってしまいます。

となるとその苦手なことは誰か他の人を頼るということになりますが、その「誰か」は一体どこにいるのでしょうか?

 

例えば思いついたアイディアを話して意見を聞いたり、どうしても苦手なちょっとした作業のお手伝いを気軽にお願いできたりするような人は、一人で仕事をしているとなかなかいないものです。

かといってわざわざ電話などでアポを取って会うのも気が引けますし、スピード感もありません。

 

 

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さらに、一人であるということは物理的にもあらゆる制約を受けることになります。

 

もしも家具などの大きな荷物を運ぶとき、一人ではかなり大変な思いをすることになります。

もしも留守中に来客や郵便、宅配便などが来たとき、自分では対応することができません。

事業の営業活動も全て自分でしなければなりません。

 

挙げだすと切りがありませんが、やはり一人で仕事をするというのは物理的にも大変ですし、モチベーションの維持も難しいのが現実です。

 

 

このように、個人事業主として事業を運営していく上でのあらゆる事柄を考えていくと、自然と以下のような想いを募らせるようになります。

 

 

  • 些細な相談事やアドバイス、思いついたアイディアを気軽に共有できるような人が近くにいればどれだけいいだろう?
  • 重たい荷物を運ぶのを手伝ってもらえるような人がいればどれだけいいだろう?
  • 自分の苦手なちょっとした作業を「代わりにやりますよー」と二つ返事で手伝ってくれる人がいればどれだけいいだろう?
  • 自分の代わりに積極的な営業活動をしてくれる人がいたらどれだけいいだろう?
  • 自分の知らない生きた情報を常に教えてくれる人がいたらどれだけいいだろう?
  • 自分が不在の時に来客の対応をしてくれたり、荷物を受け取ってくれる人がいたらどれだけいいだろう?
  • 月々たった2万円前後のお金でオフィスを持つことができたらどれだけいいだろう?
  • 出張に行ったとき、出張先にも自分の拠点があったらどれだけいいだろう?

 

シェアエンジニアリングでは、これらを全て解決することができます。

 

仲間がいるということはそれだけ違った長所を持った人が集まるということであり、自分の苦手なことを補えるリソースがあるということです。

それぞれの持つ長所を最大限に活かし、掛け合わせることで、社会に与える価値を最大化することができます。

 

 

これは普通にサラリー(給料)をもらってお仕事をしている人のように「誰かから与えられた役割」をこなすということとは大きく違って、それぞれが信念を持って主体的に行動しているからこそできることであって、

「シェアエンジニアリング」という組織として一つにまとまってはいるけども、あくまでそれぞれが事業主であり、最終的な責任もそれぞれにあります。

 

「シェアエンジニアリング」という共有された名前があり、共同で使うオフィスがあるということは普通のサラリーマンと同じですが、そこで仕事をしているのは自分の持つ長所を最大限に発揮する独立したプロフェッショナルたちなのです。

 

 

このように、サラリーマンのように組織的であるけれどそれぞれが自覚を持った事業主であり経営者であるということで、ちょうど「就職」と「起業」の中間のような働き方を実現することができます。

 

シェアエンジニアリングが目指しているのはまさにこの、これまでになかったような「第三の働き方」というものを確立し、社会に広めるということなのです。

 

 

 

その理念があるからこそ、シェアエンジニアリングの事業活動の中でシェアオフィスの存在はとても大きい割合を占めています。

 

足を運べば常に誰かがいてコミュニケーションをとることができ、仕事を手伝ってもらったり相談を持ちかけたりすることができます。

それならば、同じようなオフィスが各地にあればとても便利です。

現在は大阪の西中島の一カ所だけですが、東京や名古屋などにも同じオフィスがあれば、出張に行ったときにも打ち合わせやアポの拠点として使うことができます。

もちろんそこにも同じシェアエンジニアリングの仲間がいるので、情報や人脈の交換も可能となります。

 

 


 

 

以上のことから、シェアエンジニアリングはある意味このシェアオフィスがあるからこそ成り立つ事業でもあります。

 

そのためよく人からは、「シェアオフィスを運営している組織なんですか?」と言われることがあります。

 

もちろんメンバーが共同でオフィスを使っているという表面的な体制からそう思われるのも仕方のないことですが、それはそもそもここまででお話しした理念が根底にある上での状態なので、あくまでもシェアオフィスの存在は「第三の働き方」を社会の中で実現するために必要なツールということなのですね。

 

 

 

そこに行けば常に誰かいて、気軽にコミュニケーションをとることができ、仲間とのコラボレーションやワクワクを生み出し、自分の長所を最大化して自分らしく働ける環境作り。

サラリーマンだと上手く馴染めず、かといって一人で独立起業するのもハードルが高いと感じるような人たちに、その「居場所」を与えること。

 

 

シェアエンジニアリングはそれを目標に掲げて発足し、もうすぐ一年が経ちます。

できれば今年中にもう一カ所、大阪のどこかにオフィスを設置できたらいいなーと考えているので、ぜひみなさんにもご協力いただけたら幸いです。

 

 


 

 

執筆者:須藤翔平

引用元:ゆめものがたり 仲間との共同事業「シェアエンジニアリング」の話② シェアオフィスの存在意義